「日常の変換」 加茂 茜 個展

  •  多摩美4年生の加茂さんは油画科にもかかわらずジャンルにこだわらず作品を積極的に作られている。 若手の作家の型破りの感性に期待したい。特におすすめは食べ物アート? 
  • 期 間 11月19日~29日 休館日なし
  • ※オープニングパーティーは22日(日)、5時から7時。 皆様もご参加ください。 
  •  1「手話花」 -Sign Language Flower-
    Concept、言葉をプレゼントする。古来の日本では言葉は植物に例えられることが多い。その点から関連づけ、手話の指文字でメッセージになる形をつくり、それを花束のように束ねた。新しい手話芸術をつくる。
    手話花、手話歌、手話ダンス、手話ミュージカルなど手話は視覚言語としてだけでなく美しいものとしての表現もされてきた。私はその手話を3Dペンの立体的な線でおこし、その形態的な美しさを表した。

  •  2 「砂の宮殿」-点字Drawing- 
    Concept、触覚で見る絵を描く。目からビジュアル、手から文字を感じる図面をつくるため銅版画の技法を用いて点字の凸凹を表現。詩人、森岡美喜さんにこの作品制作のため詩を書き下ろして頂き、点字に置き換え、詩をイメージしたカタチに点をおいた作品を制作した。


  •  3 「ある街」-Bar cord-
    Concept、直線の言葉、バーコードは数字とアルファベットを直線と太さと列で表すことができる。一般的に商品と価格や製造国、メーカーなどの情報を示される。想像上の町を作りだすことで象徴的な人の集まり、営みを連想する図をつくりそれが全て直線で示された情報でカタチづけられている。



  •  4 「Pianist」
    Concept、聴覚▸触覚▸視覚、ピアノ演奏した際の指跡をカタチにおこした作品。聴覚で感じるものを触覚的に置き換え、最終的に視覚で演奏を感じる。




  •  6 「襖drawing」
    Concept、既定の位置から1mmずらせばそれはアートなのか。
    マルセル・デュシャンのトイレのように既製品のものにサインをかいて美術館に展示することでアートを考えるように、私は襖を利用しアートを考えた。引手の位置をずらす、または数を増やすことによって見慣れているものが見慣れないものになる。また襖の引手は右に寄ってれば左に動く、左に寄ってれば右に動くなど動作も連想するものになるため、日本人の潜在的な感覚に違和感を起こす。どこまでがアートと言えるのか、生活に根付いている身近なものから考えた。

  •  5 「言葉を和える」
    言葉を和える。”言葉”というカタチの意味の強さに着目した作品。レーザーカッターで人参と大根から抜出し、食材に和える。同じ食材でも言葉を表す形になり近くにあることで変化する印象を表現した。



  •    加茂 茜 プロフィール

    1991年 静岡出身

    2009年  佐藤太清賞公募 入選
     
    2010年  常葉学園菊川高等学校 美術デザイン科卒業

    2012年  多摩美術大学 絵画学科入学
           「お寺でやってみ展」(妙見宮東光院)
           「SWITCH」デザインフェスタギャラリー原宿常設

    2013年  多摩美術大学 ブラシアート大作グループ制作 ファインアート賞
           「Square7」グルーブ展(フリュウギャラリー)

    2014年  アタミアートウィーク参加
            「触覚・ふれあい美術展」(ギャラリースペースM)
            「36.8℃」グルーブ展(ギャラリー渓)

























































































































  • パノラマで展覧会の様子がご覧になれます





































  • 「日常の変換」 
  • 「言葉を和える」