● 12月11日 (日) Concert アルファ古楽から即興へ
蔡 怜雄(パーカッション)、成田 千絵(チェロ、歌)、太田 惠資(バイオリン)、山口 亮志(ギター)、内田 涼子(映像)
「蔡怜雄のニューアルバム『α』より14世紀スペインの『モンセラートの赤い本』に収録されている古曲にオリジナル楽曲、即興演奏などの音楽世界に合わせたライブペインティング映像を背景に4人の音楽家が奏でる幻想の物語」
蔡さんは民族楽器、パイオリン、チェロなどアコースティックなものを使った演奏会で音楽的完成度は高い。今回の特徴は二台のプロジェクターを同時に投射するライブイベントでもあること。内田さんが手元の紙に即興で筆により絵を描き、ガラスの玉など駆使し画像を作りながら即興で作品を投射させるという新たな試み。内田さんはドイツで活躍中だが、京都に住み、かつて書道をしていて、筆さばきは水墨画的。一方、前室には内田さんの選択で平松輝子の作品が展示された。いろいろな試みに満ちたスリリングなイベントだった。
太田惠資、成田千絵、蔡怜雄、山口亮志、背景は「本」
蔡怜雄氏
太田惠資氏
山口亮志氏
内田涼子さんのテーブルのライブ作品
内田さんのリクエストにより展示した前室の2点。正面の作品は、当館初出品。マリア様に見える。
右の大作「穂高」は1.3×3.2m。1970年頃のアクリル絵画。和紙のコラージュという先駆的作品。