ギャラリートーク
※ 11月16日(土)pm3:00〜4:00
当初、平松輝子との2人展の予定でした。
今回、平松と交友があった松井さんが思い出などもお話される予定です。
11月7日(木)~24日(日) 13:00~17:00
松 井 貞 文 主な経歴
1983 ~ 88年 キャラリーQ (東京都銀座)
1989 ~ 2015年 不ニ画廊(大阪府)
1993年 BILDUNGSHAUS(オーストリア)
1996 ~ 2007年 Galerie」eanneCastel, Maison du Buto Blanc,
MaisonduChevaIier(フランス)
1999 ~ 2006年 キャラリー・デコ(名古屋市)
2000年 ドイツ文化会館(東京都赤坂)
2001年 フィリア美術館(山梨小渕沢)
2001 ~ 07年 Galeria D'art Contemporari,TORESIRONELLA, Fundacio」oseph
Niebla,
ITEM,GALERIAWARGES-U(スペイン)
2002年 宇フォーラム美術館(国立市)
2003年 中之沢美術館(前橋市)
2008 ~ 14年 Galleryジ・アース(鎌倉市)
2009、2013年 キャルリー志門(東京都銀座)
2015、2017年 藤屋画廊(東京都銀座)
宇フォーラム美術館 館長 平 松 朝 彦
松井さんは2002年に当館で展覧会をされて今回で2回目。前回は大きな和紙にカラフルなアクリル絵の具の大作だった。
その後2011年の東日本大震災によリ作風は大きく変わる。松井さんの中で文明への懐疑が起こリ自然主義的作品に大きく傾く。
松井貞文さんは何気ない小石の色、模様、形に新たな発見をする。よく「自然は美しい」というが、光景ではなく物としてのミクロの部分も美しい。
海辺の砂浜。あるいは民家の土壁。小さな木切れや流木。それらの一部を切リ取リ新たに組み合わせてコラージュする。そして、かっての作品もそうではあったが、色が美しい。
そもそも日本画の岩絵の具は石を砕いて作るが、それは必すしも自然主義ではない。
一方、松井さんは石そのものに語らせる手法だ。
これを「絵」と呼んでは面白くない。絵ではなく造形作品。平松輝子も月や石、水をテーマとした墨の作品をたくさん描いた。
偶然であるが、平松輝子も水墨画の画面に石そのものを張リ付けた作品を作っている。
かって中国の水墨画家たちは桃源郷の世界を描いた。それは人里離れた場所で隠遁して暮らす理想郷でもあった。
ニ人に共通するものは自然への畏敬。私たちは自然から生まれ、自然に還っていく。