11月30日~12月15日 12:00~17:00
休館日 月・火曜日
今回の石川義和展では仏教画を中心とした作品を展示する。
その仏教画とは十二神将の大作である。十二神将のもとは主としてバラモン教系の神々であり、悟りに導くための「十二の誓願」を守護する神将といわれている。
さらに十二支の月や時・方角を交互に司るものとして配したものである。
それらを作者は自分の独自のイメージで構築した。
「十二神将は人間界に近く、過去に傍若無人に振る舞いヒンドゥー教やバラモン教などのインド宗教等を取り入れながら薬師如来に出会って以降、改心して彼の背属となった者たちです。
如来が説く経典を信ずる者を護り、如来が唱えた十二の大願を守護し衆生に施し、諭す事を自らの任とわきまえた諸将は私の中で逸話となりモチーフとなり、憤怒の形相は時として静かに諭し寄り添う神将を表し武器や力でその任を遂行しようとしない神将が出現しました。
何よりも所作や形相、容姿、衣装には特段の決まりがなくイメージの自由な飛躍ができたことは幸いです。
観ていただいた方々に、私の手から生まれた十二神将たちが何かを伝えてくれればとおもっています。」
驢 庵(石 川 義 和)
※ 作品は十二神将の一人である毘伽羅大将(子神)とその頭部クローズアップ