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アフリカの顔の記録(5月2日~5月22日)
- 人類の起源アフリカは、また人間の奥深い情をその芸術作品ともいうべき仮面、彫像、その他の「かたち」に込めて来た。
私がその魅力にとり付かれたのは、まさにそこにある。執拗なまでに一木造りに拘るのは、そうでないと霊的存在が宿らないというアニミズムに直結しているからで、それは取りも直さず、人間の思いの強さ、深さ、純粋性、そして無邪気さ……などにつながっている。
八 覚 正 大
- セヌフォ族(アンティロープ、フルセ立像)24×169×60
- 「展示されたのはティンガティンガとよばれるアフリカの動物の絵画11枚、仮面41、椅子5脚、その他11、主なものだけで約70という数多くのコレクションが会場を埋めた。さらに秀逸な詩や解説のパネルは10枚を超え、専門書も机に数多く並べられた。(全部を詳細に紹介できないのが残念)。 八覚さんはこれらのものに囲まれて日常の生活をしている。八覚さんを良く知る人たちは彼の知られざる一面にあらためて驚いたはずだ。しかし、これではまるで動物たちやアフリカの部族たちと、つまり野生の王国で生活していると同じだ。これはやはり異常なことではないか、と思われる。 東京の団地の一室はいつしか精霊に支配されていたのだった。」 宇フォーラム美術館 館長 平松朝彦