- レクイエム - 天上の響き
- レクイエム 宇フォーラム美術館 館長 平松 朝彦
- 日本人は忘却の民である。日本民族の悲劇は大東亜戦争のことをわすれてしまった。
かつてのアメリカ政府はドイツのヒトラーのように日本人のせん滅をはかり、反撃する能力のない日本の各都市の上空から一般市民めがけて爆弾の雨を降らせた。
さらに8発の原爆を用意し、そのうちの2発を落として多くの市民を殺害した。これは皮肉にも「東京裁判」の人類平和に対する罪(A級戦犯)であり、当時の国際法にも違反していた。
しかしなぜそのようなことをアメリカ政府は実行したのか。それは日本に対する人種差別に他ならない。さらにその人種差別は中国によってねつ造されたものだった。当時の中国国民党宣伝部は1938年に満州の南京事件の偽造写真を作った。その写真はニューヨークタイムズのティルマン特派員、シカゴデイリーニューズのスティール特派員、ライフの特派員の協力で、各新聞ニュースで報道されるためにつくられた。その偽造写真は、日本人が残虐な国民である証拠となり、悪い日本をやっつけるための戦争という大義名分となる。
アメリカ国民は中国の蒋介石に騙されたのだ。アメリカ国民も中国により、必要のない戦争に巻き込まれ命を落とした。さらに戦後はその偽造写真を共産党が引き継ぎ、日本からお金をとるためのカードとして使った。
日本人は事実を知らず、戦後、賠償金として中国に大金の税金を見継いだ。その写真はアメリカの日本人差別につながり、当時の日系人たちは収容所に送られた。そして今でもその「残虐な日本人」写真は生きていて世界の日本人差別は続いている。
そもそも日本人は満州で侵略をしたのか。しなかったのか。さらに細かく見ていく。
かつて日清戦争、日露戦争で日本はそれぞれ勝利し、満州を合法的に開拓した。しかし中国は異論を唱える。
1929年京都で太平洋問題研究会が開かれた。中国代表は次のように日本を批判した。「日露戦争以来、日本の満鉄経営とその周辺の開発は中国の主権を侵すものである」と。そして満鉄を中国侵略の象徴とみなし中国に返還せよ、と迫った。満鉄総裁の松岡洋右は次のように即興の英語で反論した。「満鉄は日露戦争後、正式な条約によって日本がロシアから譲渡されたものであり、国際法上なんの問題もない。日本の管轄している満鉄沿線の地域は治安が向上し、平和が保たれ、内乱に苦しむ中国国民の憧れの的で、満州各地からのみならず、中国本土からも移民が殺到している。ここは満州族の先祖伝来の土地であり、漢民族の中国がその返還を要求するのは筋が通らない。
三国干渉で日本が涙をのんで遼東半島を還付したあと、李鴻章は露清密約で二重外交をし、満州はロシアにとられる寸前だった。あのままであれば満州はロシアに併合されていたろう。それを日本はロシアと戦ってこれを撃退し、満州をいったん中国に返させた。そのために日本は元利合計60億円を資本投下した。中国はそれを日本に支払う覚悟があるのか」中国の主張は完全に論破された。にも拘わらず中国は、国際社会に対して「日本の侵略」ということはやめず今でも続ける。それは日露戦争で負けたロシア、日清戦争で負けた中国の遺恨そのものだ。
しかしその後、柳条湖事件、満州事変がおきる。(それらはソ連のGRUの仕業とロシアの機密文書から判明した。しかし当時はそれがわからず日本の河本大作によるテロといわれた。) リットン調査団は、日本の管理から満州の国際共同管理を提案する。1932年、日本は国際社会で窮地に立たされる。松岡洋右全権大使は国連脱退の演説をすることに追い込まれる。連盟総会は日本に対して厳しい雰囲気の中、開催される。到着早々の松岡は12月8日、1時間20分にわたる原稿なしの大演説を総会で行う。それは「欧米諸国は20世紀の日本を十字架上に磔刑に処しようとしているが、イエスが後世においてようやく理解された如く、日本の正当性は必ず後に明らかになるだろう」との演説は十字架演説として知られる。松岡がいないとき、日本は沈黙全権団と揶揄されるほど、国際社会にたいして自分の立場を発信できなかった。 日本の外交は宣伝下手である一方、かの国は何を言われても中華思想の自説を一切曲げることはない。
かつての大東亜戦争。この名前はルーズベルトが使用を禁止し、太平洋戦争と言い換えられた。真珠湾攻撃から戦争が始まったとするアメリカの洗脳作戦だ。アメリカにたいする日本の宣戦布告以前に中国大陸では、日本の関東軍はアメリカ、ドイツ、ソ連と戦っていた。
ドイツは蒋介石軍に日本軍にたいする作戦を立案し、ソ連は武器を提供し、アメリカは飛行機を提供し中国人パイロットを養成し海軍のゼロ戦と戦った。フライングタイガーはアメリカ義勇軍の名前だ。義勇軍としたのは正規軍だと完全に国際法違反だからである。しかし皮肉にも文字通り「フライング」であることに変わりはない。中国はさらに正式にアメリカに参戦するように政府内部に仕掛けた。日本が中国から撤退せよ、と迫ったコーデル・ハルのハル・ノート(さらにその内容はソ連のスパイにより「ホワイト・モーゲンソー試案」に書き換えられた。)の内容はアメリカ議会にかけられておらず、中国の主張そのものだった。アメリカは日中戦争に参加するために真珠湾という罠を仕掛けた。
一方、海軍の山本五十六司令長官はアメリカがフライングしていたことを知っていたから、仕返しで真珠湾を奇襲した、ともいえる。
そもそも当時の世界の植民地主義とは白人至上主義を源とし、一方中国は中国が世界一という中華思想があり、また敵同士を戦わせる孫氏の兵法があった。中国の国民党は当時のアメリカ政府と日本を戦わせて日清戦争で負けた日本を破ったものの共産党に敗北する。中国共産党は国民党を破った日本に感謝したが、やはり中華思想により日本を敵視し、南京事件を世界に喧伝する。憎悪、差別の連鎖を止めるためには世界が真実を知ることだ。そして多くの日本人が亡くなった。そして植民地主義に戦った日本人たちを慰霊するのは当然のことだ。
- 「二紀和太留は海軍で戦艦榛名にのりレイテ湾に向かった。多くの戦友がなくなった。榛名は彼らをおいて日本に帰ることになる。夜の海、戦友が眠る海を見ながら何を思ったのか。月は彼らを鎮魂しているに違いない。」
二紀和太留は戦後、一時アルコール中毒となりながら震える手で、絵を描き続けた。そして「レクイエム展」を開いた。絵は一枚も売れなかったが満足の人生だった。
- 2017年9月4日、5日
アグレアブル・ミュゼ (レクイエムイベント実行有志)
4日 奈良裕之(音魂)、Chie(cello&voice)、
空豆(舞踏)、妙香(舞)、
5日 奈良裕之(音魂)、Woody mojar(chapman stic)
a- sha mai yamane(舞踏)、空豆(舞踏)、妙香(舞)
- 奈良 裕之
- そらまめ
- 左 Woody mojar(chapman stic)
- a-sha mai yamane
- 妙 香
- 二紀和太留「永劫の月と海」
